活動趣旨
この署名活動は、日本女子大学目白キャンパスにあるクスノキを残したいという思いのもと、工事計画の見直しを求めるために立ち上がりました。
日本女子大学目白キャンパスでは、創立120周年を迎える2021年度に向け、キャンパス再整備が計画されています。2019年4月には、新図書館が開館します。
西生田キャンパスの人間社会学部が目白キャンパスに移転するのに向け、目白キャンパスでは、3月から既存施設の解体および教室・研究室棟・新学生棟の建設が予定されています。これらの工事に伴い、ユリノキやクスノキなどの既存樹木が伐採される計画となっています。ユリノキは採取した種子を別の場所で播種し新たな世代を植栽する準備、クスノキはベンチや家具等で再利用することが検討されています。
クスノキについて
3月に伐採されようとしているクスノキは、第6代学長の上代タノ先生が1905年に入学した時の記念樹として、目白キャンパスに植えられました。1977年には、ユリノキなどと共に、文京区の保護樹木に指定されました。クスノキの横に設置されている看板には、「現存する樹木を大切にしましょう」と記載されています。
これらの樹木は目白キャンパスのシンボルとも言える大木です。クスノキでできる木陰が、暖かい時期は学生の憩いの場となっています。
既存樹木の伐採について
協議の結果、工事期間中の学生および学校関係者の安全を第一に考え、また、百年館と香雪館の教室間移動も考慮し、工事車両の導線や仮囲をする工事エリアが決定されました。仮囲の中にある樹木は基本的に伐採され、掲示板や自動販売機は移設されます。
大木のユリノキに関しては、教室・研究室棟に接触してしまうため伐採される予定です。クスノキは百年館と香雪館の学生の移動の制約や、クスノキ周りでの工事車輌や作業を考え、設計案とは関係なく伐採される予定です。
これらの計画は学生に知らされることなく決定され、春休み中の2019年3月より始動する予定です。
目白キャンパスのグランドデザインは「目白の森のキャンパス」というコンセプトで、「緑に包まれた魅力ある学びの地にする」と謳っているにも関わらず、保護樹木を伐採する計画に疑問を抱きます。
ユリノキは教室・研究室棟に接触してしまうため、伐採もやむを得ないと考えますが、クスノキは伐採せずに保護するべきだと考えます。
クスノキを伐採しない計画(代案)
クスノキを残す計画も検討されていました。代案は、クスノキを残すため、仮囲の設置範囲が広がります。そのために、下記の3つの問題が挙げられます。
1、通行人の動線変更
現在の計画では、百年館と七十年館との間は直進することができます。しかし、代案の場合、通行人は仮囲のために、八十年館の裏を通行しなければならず、遠回りとなります。
2、救急車・消防車が入れない
代案の場合、救急車・消防車の走行範囲が規制されます。そこで緊急時は工事車両に移動してもらうなど、対応を検討する必要があります。
3、クスノキが傷つく
工事の影響でクスノキに傷がつく可能性が考えられます。
これらの問題から、現在の計画が採用されましたが、文京区の保護樹林にも指定され、歴史あるクスノキを卒業生や学生の賛同を得ずに伐採してしまうことに疑問を抱きます。
現在の新学生棟建設計画では、クスノキを伐採してしまう計画になっています。
この新学生棟建設工事計画を見直して、クスノキを伐採せずに、残してほしいです。
本意見にご賛同いただける方、署名でのご協力をよろしくお願いいたします。
以下のURLより、「氏名」「日本女子大学との関係」「年齢」「学科」の回答をお願いいたします。
現在の伐採計画日時が3月となっているため、お早目のご回答をお願いいたします。
なお、個人情報は、署名活動のみで、使用させていただきます。
日本女子大学学生有志
E-mail:jwu.kusunoki@gmail.com
参考文献
『図書館だより150号』(日本女子大学図書館、2014年6月23日)
1コメント
2019.02.25 14:29